AI、ロボット、VRなど最新テクノロジーで認知症予防

nounow編集部

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スマホで計測した歩行速度をAIが分析し、認知症予防につなげるサービスが始まります。ロボットによる脳トレアプリや介護予防アプリ、VRを活用した認知症予防コンテンツの開発など最新テクノロジーによる認知症対策の動きをご紹介します。

スマホで計測した歩行速度をAIが分析

株式会社インフォデリバ(東京都港区)は、スマートフォンで歩行速度を継続的に計測し、速度変化を分析することで認知症の兆しを見つけ、運動などを提案して健康づくりも支援する、AI(人工知能)を活用した認知症予防サービスを開始しました。

まずは北海道で同社子会社が運用を始め、2017年末には全国展開を目指すとしています。

健康を図る指標として歩行速度が注目されており、歩行速度の低下が急速な場合、軽度認知障害になるリスクが高いとする研究があります。

インフォデリバ社のサービスでは、スマートフォンに専用アプリを導入し計測したユーザーの歩行データをデータセンターに集めてAIが分析、警告メッセージをだしたり、個人に合った運動や食事を提案するサービスも行うとのことです。

引用:日本経済新聞 2017年3月7日 
AIで認知症予防、インフォデリバが5月めどにサービス開始

ペッパーが脳トレや介護予防

先月には、ソフトバンクロボティクス株式会社が、人型ロボット「Pepper」の新しいロボアプリとして、脳医学博士の加藤 俊徳氏の監修で開発された脳トレロボアプリ「Pepperブレイン」を発表しています。

引用:ソフトバンク株式会社 「Pepper」一般販売モデルの新ロボアプリについて

2015年末には株式会社エクシングが「介護施設向けJOYSOUNDペッパーアプリ」で、ソフトバンクロボティクス株式会社が主催する「Pepper Innovation Challenge 2015」で『ベストヘルスケアビジネス賞』を受賞していました。

これはPepperの動きに合わせて楽しむことができるカラオケや体操、懐かしのニュース映像やクイズなど、介護の現場で活用できる運動・機能支援を目的とした介護予防アプリです。

いずれPepperブレインのスコアなどからAIが軽度認知障害や認知症の兆しを発見し、警告を出したり、ユーザーの状況に応じて運動やクイズ、カラオケなどの予防的介入をするシステムに進化していくのではないでしょうか?

VRを活用した認知症対策

昨年末には株式会社イグニスが、順天堂大学の堀江重郎教授及び川戸佳教授と、VR (バーチャリリアリティ:仮想現実)技術の応用に関する共同研究を開始しました。

順天堂大学の堀江重郎教授は、社会活動にかかわるホルモンの認知機能への影響を研究しており、また、川戸佳教授はホルモンの記憶力改善作用を研究、イグニス社は両教授と共同で認知症の防止並びに進行遅延効果のある VRコンテンツを研究していくとしています。

引用:株式会社イグニス 順天堂大学教授(堀江氏、川戸氏)とのVR技術応用に関する共同研究の開始

海外でもVRを活用した脳トレの研究・開発が進んでいると聞きます。エビデンス構築はまさにこれからになるでしょうが非常に期待できる分野です。

また、別のアプローチとして、株式会社シルバーウッドが進める「VR認知症プロジェクト」があります。

当プロジェクトは、認知症でない人が日常的な体験の中で認知症の中核症状をVRで疑似体験し、混乱する状況においては誰もが周囲には理解しがたい行動を起こしてしまうことを理解し、どのように対応すべきかを気づくきっかけを作ることを目的としています。

引用:株式会社シルバーウッド VR認知症プロジェクト

認知症は予防することだけでなく、周囲が認知症患者のことをよく理解し上手に対応できるようになることで、「認知症になっても安心して暮らせる社会」をつくっていくことも重要。
以前nounowの記事「初心者でもわかりやすい!認知症サポーター養成講座」で取り上げた「ユマニチュード」の理解を進めていくにもVRによる認知症の疑似体験は有効と思われます。

AI、ロボット、VR。。様々な最新テクノロジーが認知症を予防したりケアしていく時代が近づいてきています。