マインドフルネス瞑想を体験してみよう!【講習編】

工樂真澄

マインドフル瞑想(イメージ)
出典元:pixabay.com

「マインドフルネス瞑想をすることで、ベストパフォーマンスを引き出すことができます。」とおっしゃるのは、マインドフルネス講習会を主催されているTeam3C(チームスリーシー)の宇野さつき先生です。今回は先日行われた講習会の模様を、先生のお話とともにご紹介します。

「マインドフルネス」とは「今ここに集中すること」

講師の宇野先生は、兵庫県神戸市にある新国(にいくに)内科医院の現役の看護師長です。
がん看護専門看護師の資格を持つ先生のお仕事は、多くの患者さんのケアだけにとどまりません。最前線で頑張る現場スタッフの「心」のケアも、看護師長の重要な仕事の一つです。

医療の現場は少しのミスが重大な事故につながりかねない緊張感のある職場だけに、そのストレスは相当なもの。「スタッフがワークライフバランスを保ちながら、よりよく患者さんと向き合えるようにはどうすればよいのか?」。ご自身が試行錯誤の末に培ったノウハウを、他の医療看護や介護の現場で苦悩する管理職やリーダーさんたちにお伝えしたい。。そんな思いからTeam3Cとして講習会を始めたそうです。

中でもマインドフルネス瞑想は、ときに厳しい状況の患者さんと向き合わなくてはならない医療スタッフにとっては、「自分自身を保つために有効な方法です」と先生はおっしゃいます。マインドフルネス瞑想の認知機能向上への科学的効果は、以前にこのサイトでも取り上げた通りですが、さらに以下のような効果が期待できます。

・自分が置かれている立場を俯瞰することで、本当にしたいこと、やりたいこと、やらなければならないことに気づく。
・レジリエンス(折れない心)をつくり、どんな状況にもぶれない意思を持てる。
・相手のありのままを受け入れ、信頼関係を築くことで、よりよい人間関係を築く。

これらは医療の現場だけではなく、どんな職場や人間関係においても重要なことばかりです。「マインドフルネスの良さを、もっとたくさんの人に知ってほしい」と、先生は様々な機会にマインドフルネス瞑想を取り入れているそうです。

「今ここ」で起こっていることに「気づく」

瞑想の三要素として、「調身」「調息」「調心」があります。基本はまず姿勢を正すこと。椅子に腰かけた状態でも、床に座った状態でもよく、背中を伸ばして、頭のてっぺんを天から引っ張られているような気持ちで姿勢を正します。肩を下げて手は腿の上におき、軽く目を閉じます。これが「調身」です。

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次に呼吸を整えます。吐く息と一緒に悩み事や、嫌な気分を吐き出してしまう気持ちで、深く鼻呼吸します。先生いわく、「呼吸とは無意識で行うこともできるし、意識して行うこともできる不思議な生理活動」なんだとか。いつもは無意識に行っている呼吸を「意識して行う」。これが「調息」です。

「意識するか、しないか」。たったそれだけのことで、いい時間が過ごせる

姿勢を正して呼吸を整えていると、段々と心が落ち着いて頭が鮮明になってくるから不思議です。これが「調心」なのでしょう。ほんの数分のトレーニングでも、その効果が実感できました。

マインドフルネス瞑想を取り入れているおかげで、先生の病院のスタッフさんは毎日いきいきとお仕事に取り組んでおられるそうです。次回、「マインドフルネス瞑想を体験しよう!実践編」では、先生が実際に日常で行われている、忙しい方でも取り入れやすいマインドフルネス瞑想法についてご紹介します。

宇野さつき先生
がん看護専門看護師 医療法人社団 新国内科医院 看護師長 uno@niikuni.or.jp
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