アルツハイマー病チェックテスト

佐藤洋平

チェックリスト(イメージ)
出典元:pixabay.com

アルツハイマー病のなりやすさを合計15項目でチェックできるとする論文を紹介します。

「なりやすさ」が簡単にチェックできる!?

認知症と一言で言ってもその内実はいろいろですがその2大巨頭はアルツハイマー型認知症と脳血管型認知症になります。

この2つは症状もそのメカニズムも大分異なっているのですが、一般にアルツハイマー病のほうが進行が早く症状もシビアになりやすいことが知られています。

今日取り上げる論文は、このアルツハイマー病にどれくらい自分がなりやすいか簡単にチェックできる方法についてのものです。

アルツハイマー病のなりやすさを決める要因とは?

この簡便自己チェックテストは過去になされた膨大な研究をもとに作成されたものです。

アルツハイマー病のなりやすさを決める要因(リスク要因11個,予防要因4個)を重み付けをしており、具体的にあげると
「年齢」
「性別」
「教育」
「BMI」
「糖尿病」
「抑鬱」
「悪玉コレステロール」
「びまん性軸索損傷」
「喫煙」
「アルコール摂取」
「社会的な関わり」
「身体活動」
「認知活動」
「魚の摂取」
「農薬を浴びる経験」
といった構成で、それぞれに重み付けされた点数が付けられています。

この評価方法で興味深かったのが教育、びまん性軸索損傷(交通事故による微細な脳損傷)、アルコール摂取、農薬を浴びる経験です。

教育が大事というのは教育を受けていた人はその分、脳が頑丈になっているようなところがあるようで、アルツハイマー病の発生リスクを下げるそうです。

また、びまん性軸索損傷というのは交通事故による頭部打撲で現れることがあるのですが、これも何らかの機序でアルツハイマー病の進行を早めることがあるようです。

アルコール摂取については全く飲まないよりも少し飲んだほうがリスクが減るような点数配分になっており、諸事情でアルコールを控えている私にはショックでした。

また、農薬を浴びる経験というのも初めて聞きましたが、アルツハイマー病と発生機序が似ているパーキンソン病については、フランスでは農業によるパーキンソン病の発症が職業病として公式に認定されているそうです。発生機序が似ているのなら同じようなことがアルツハイマー病でも起こりうるのかなと思いました。

Prev Sci. 2013 Aug;14(4):411-21. doi: 10.1007/s11121-012-0313-2.
Development of a new method for assessing global risk of Alzheimer’s disease for use in population health approaches to prevention.
Anstey KJ1, Cherbuin N, Herath PM.

Facebookページ「脳科学 リハビリテーション」より