健診で認知機能検査を実施!国立循環器病研究センターと協定(尼崎市)

nounow編集部

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出典元:pixabay.com

尼崎市が自治体として全国初の試みを発表しました。国立循環器病研究センターと包括的な協定を結び、健診時に認知機能検査を実施するというもの。今後この動きが広がっていくのか、先駆けて実施する尼崎市に注目が集まります。

全国初!認知機能検査を健診時に実施

あるべき未来が近づきつつあります。

4月18日、兵庫県尼崎市と国立循環器病研究センターは、認知症予防を目的として特定健診時に認知機能検査を実施する協定を締結したと発表しました。国立循環器病研究センターが認知症に関する包括協定を市と締結するのは初めてであり、自治体が特定健診の際に認知機能検査を実施することは全国初の試みだそうです。

40歳以上の特定健診受診者のうち、希望者に30項目の認知機能検査を実施。健診のデータは認知症と生活習慣病との関連を調べるセンターとの共同研究に活用する。
(引用)産経WEST 2016.4.18 

尼崎市はこれまでもメタボ検診で心血管リスク管理を重点的に行うことで、循環器関係の病気による死亡率を低減させてきた実績があるようです。あまりニュースになっていませんが、他市に先駆けて今後日本にとって重要な試みをスタートさせたと言っても過言ではないでしょう。

国立循環器病研究センターとは?

1977年に国の機関として設置され、脳卒中と心臓病の専門的理療と研究を行っている世界でも有数の施設です。

3つの基本理念(①「循環器病の予防と制圧」の国際拠点を目指すこと、②OICやイノベーションパークを中心としたオープンイノベーションによる最先端医療・医療技術の開発で世界をリードすること、③オープンイノベーションに連動した周辺エリアの産業活性化を起こすこと)を掲げ治療とともに研究開発を行っています。

近年は心血管リスク管理によって認知症発症を減少させる波及効果があることから、循環器病対策からの認知症予防にも取り組んでいます。2018年の吹田操車場跡地への移転で駅直結のアクセスもしやすい充実した施設がオープンする予定であり、さらなる地域への貢献が期待されます。

全国的に健診に認知機能検査の導入を!

近年わかってきたことは、認知症予防は早い段階から手を打つべきだということです。

アルツハイマー型の認知症では異質なたんぱく質であるアミロイドベータが発症の25年ほど前から脳内に蓄積していくことが指摘されています。これら将来リスクに早めに気づき予防に意識を向けることが重要です。

認知症発症を少しでも遅らせることが、自分らしい人生を全うすることに繋がります。尼崎市の取組みが契機となり、健診での認知機能検査が全国に広がっていくことを期待したいと思います。

(出典)国立循環器病研究センタープレスリリース