ずんどう体型は認知症になりやすいか

佐藤洋平

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出典元:pixabay.com

中高年期の高血圧や糖尿、運動習慣などが認知症発症リスクと相関するという研究は多々あります。中高年期の体型と認知症発症リスクに関する論文をご紹介します。

ウエスト・ヒップ比率と認知症の関係

認知症は人生の総決算的な意味合いがあるようで、若いときの教育歴から生まれて間もない時の生育環境、中高年の健康状態、種々ストレス、遺伝、様々なものが合算されて起きるようですが、中高年期の体型から晩年の認知症というのはどの程度予測できるのでしょうか。

今回取り上げる論文はなんと32年間にわたり、スウェーデンに住むおよそ1500名の女性を対象に,体型と認知症の関係について調査したものです。

結論を述べると中高年期のウエストとヒップの比率が0.8以上の寸胴体型になると認知症になるリスクが2倍程度に跳ね上がることが報告されています。

様々な要因はあるとは思いますが中高年期の体型管理も大事なようです。

論文要旨

背景:
中年と晩年の脂肪過多症は認知症のリスクを増加させることが知られている。

また晩年におけるBMIの低下もその後数年以内の認知症の発症に関係することが知られている。

今回の研究ではこれらの関係性について調査を行った。

方法:
スウェーデンの女性の前向き人口研究をもとに調査を行ったところ、32年間の追跡調査では体重、BMI、腹囲、ウエストヒップ比(WHR)データが認知症に関連していた。

対象になったのは38歳から60歳の非認知症者1462名で神経精神機能、身体計測、臨床、および他の測定値を使用して、1974年、1980年、1992年、そして2000年には1968年に調査を行った。

コックス比例ハザード回帰モデルを用いて、ベースラインの要因による認知症のリスクを推定した。各検査時の措置を含むロジスティック回帰モデルは、32年後に生存している参加者の間で認知症に関連していた。

結果:
ヒップウエスト比が0.80以上である場合 2倍程度(オッズ比2.22、95%信頼区間1.00から4.94、P = 0.049)認知症のリスクを増加させることが示された。

結論:
70歳の生存者のうち、中高年のウエストヒップ比は、認知症の確率を増加させることが示された。

https://www.researchgate.net/…/links/0c960526ad023bf6a90000…
Neurology. 2009 Nov 10; 73(19): 1559–1566.
doi: 10.1212/WNL.0b013e3181c0d4b6
PMCID: PMC2777073
Adiposity indicators and dementia over 32 years in Sweden
D R. Gustafson, PhD, K Bäckman, MS, M Waern, MD, PhD, S Östling, MD, PhD, X Guo, MD, PhD, P Zandi, PhD, M M. Mielke, PhD, C Bengtsson, and I Skoog, MD, PhD

コンテンツ提供:脳科学リハビリテーション