40代の運動が、認知症発症を遅らせる

nounow編集部

ミドルエイジ時代の身体運動が認知症予防となる(イメージ)

中年期に運動習慣のある人は、20年経過しても脳萎縮の進行が遅くなる傾向がある、という研究報告があります。認知症の発症を遅らせるためにも、40代のうちから運動習慣を身につけておいたほうがよさそうです。

40代に運動しておくと、脳の萎縮を遅らせることができる

40歳時の運動習慣が、60歳になった時の脳の認知度に影響がありそうです。40代で適度な運動をしている人は、そうでない人と比較して20年後にも脳が委縮していないという研究結果が出ているのです。

最近、CNNがこの研究を取り上げています。
「脳の萎縮予防、中年期の運動が決め手に 米調査」
http://www.cnn.co.jp/fringe/35077942.html

米ボストン大学などの研究チームは、認知症や心疾患のない平均年齢40歳の約1500人にランニングマシンで運動してもらうテストを実施し、20年後に再度テストを行って、脳の状態を磁気共鳴断層撮影(MRI)装置で調べた。その結果、20年後、ランニングマシンの運動成績が良くなかった人は、脳が萎縮していることが分かった。

仕事と家庭の合間を縫ってトレーニングマシンに向かうミドルエイジPhoto by pixabay

40代の運動不足は、脳の老化を加速させる

1970年代に行われた、このトレッドミル試験の参加者は平均年齢41歳でした。研究開始時、心臓病や認知症を患っていない人や、心拍数を調整する薬を服用していない人を選んでいました。そして1999年に彼らの平均年齢は60歳となり、MRIならびに認知テストを受けたのです。

そしてその結果

40代の運動不足は、60歳になるまでに脳の老化を加速させている可能性がある

ことと、

中年期に体力を向上させることが、加齢に伴う認知機能の低下を遅延させる働きをすることができる

ことが明らかになりました。

運動能力が低かったり運動時の血圧や心拍への影響が大きい人は脳の萎縮がみられ、軽い運動で血圧が急激に上昇する人は認知力テストで認知機能の低下がみられたのです。

この後10年間さらに参加者のフォローアップをするようですが、中年期の運動や血圧、心拍と認知症発症率の関連性など非常に興味深いですね。現時点のエビデンスからは「40歳から運動することは認知機能維持に有効」といえます。

(出典)http://www.cnn.co.jp/fringe/35077942.html
http://newsroom.heart.org/news/better-midlife-fitness-may-slow-brain-aging

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