忙しい人のための脳への栄養→ベランダでガーデニングはいかが?

nounow編集部

園芸をはじめる(イメージ)
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日本のビジネスマンは残業・付き合い・土日出勤とプライベートな時間が充分に取れないのが現状です。時間がなくても始めやすい趣味として、認知機能維持に有効との研究結果があるガーデニングはいかがでしょうか?

認知症予防に目を向ける余裕すらないのが現状?

認知症は急に発症するのではなく、25年程前から脳内に異質なたんぱく質が蓄積し、最終的に神経細胞が破壊されて発症するというメカニズムがわかってきました。認知症予防法は簡潔にいうと、生活習慣をしっかり整え、人間関係を築きながら適度に刺激のある日常を過ごすことです。

しかし、働き盛りのみなさんは忙しすぎて生活習慣に気を配る余裕がなかったり、プライベートな時間を十分とってストレスを解消することもままならないのではないでしょうか?日本人の残業時間は世界的にみても突出しており、OECDのデータをみると睡眠時間もトップクラスの短さ、中年期からの認知症予防に赤信号が灯っています。

毎日とても忙しすぎる人(イメージ)
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新しい趣味はじめてみませんか?

地域活動や社会的な交流を持つと認知機能の維持に効果的であることが数多く研究発表されています。

新しい刺激を受けることや、対人コミュニケーション、またそれを含めた人間関係を築くというプロセスにおいて、我々はかなり“脳を使っている”ことが示されています。しかし忙しいビジネスマンの皆さんが、いきなり地域活動に出て行ってコミュニケーションを取るということはハードルが高いかも知れません。

新しい趣味を一つはじめるとそのこと自体脳に刺激を与えますし、趣味を通じて地域に知人を作ることにも繋がれば一石二鳥で認知機能維持に効果的です。

そこで、新しい趣味候補としてご紹介したいのはガーデニング(園芸)です。ガーデニングが認知機能の維持にどのように効果があるか明確になった研究があります。

ガーデニングが認知機能の維持に効果的であることを示した研究

ガーデニング’(園芸)からはじめる認知症予防(イメージ)
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兵庫県立大学などによる「施設高齢者を対象とした園芸療法と音楽療法の比較」という研究(2009)では、養護老人ホームに住む37人の高齢者を対象に園芸療法(14人)と音楽療法(13人)、対照群(10人)に分けて3カ月の介入を行いました。その結果、音楽療法は一部の心理機能評価のみで有意な改善がみられたことに対して、園芸療法では心理機能評価,認知機能評価のそのほとんどにおいて有意な得点の上昇がみられました。

また、星城大学と日本福祉大学の「地域在住高齢者における認知症を伴う要介護認定の心理社会的危険因子 AGES プロジェクト3年間のコホート研究」では、65歳以上で要介護認定を受けていない高齢者を対象に自記式郵送調査を2003年に行い、その中から抽出した9,720人(男性4,614人,女性5,106人/平均年齢72.8±6.0歳)を3年間追跡しました。

健康行動や趣味・社会活動などの説明変数を用い、趣味活動はスポーツ・文化・音楽・創作・園芸・テレビやラジオ視聴・観光・投資やギャンブルの8種類と設定したところ、これら趣味の種類でみると、男性では園芸的活動を行っている人が「認知症を伴う要介護認定が少ない」という結果になりました。

ガーデニングだと庭、もしくはマンション住まいでもベランダではじめることができますね。少しでも興味がある方ははじめてみる価値ありそうです。

(出典)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/57/12/57_1054/_article/-char/ja/
http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1405101347