別の言語を話すことは、脳に良いのか?

nounow編集部

母国語と外国語を使い分けるバイリンガル(イメージ)

複数の言語を操れる脳は、認知症リスクが低くなるといわれます。バイリンガルの脳内では一体何が起こっているのでしょうか。実は、複数の言語を駆使する際に認知的予備力が鍛えられることがわかってきました。

バイリンガルのほうが、認知症になりにくい?

「第二外国語を学ぶ」ことは、脳の認知機能を保つのに良いという説があります。それは本当でしょうか?

ある科学研究によれば、バイリンガルは単語の処理能力がモノリンガルよりも速いとされ、また2011年に開催された全米科学振興協会では、バイリンガルはそうでない人よりも4~5年アルツハイマーの発症が遅いという調査結果が報告されています。

認知症とは直接関係ありませんが、バイリンガルは母国語と違う言語で意思決定をする時、非常に合理的な判断をするという研究もあります。その理由は、母国語ではない言葉の感情的な意味を持つボキャブラリーが少ないためとのこと。

2010年ウォール・ストリート・ジャーナルの記事『バイリンガル脳は認知症になりにくい』の記事でも、バイリンガルの優位性について記載があります。

最近の研究によれば、バイリンガルの人は認知症の症状を平均4年遅らせることができる。
(引用)http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-132934.html

 

一方で次のようにも。

複数言語使用は認知症の発症を遅らせるわけではない(複数の言語を話す人の脳もやはり生理的な劣化の兆候を示す)が、複数の言語を話すプロセスは、アルツハイマー病を含む認知症の初期症状によりうまく対処する技能を発達させることができるようだ。

脳の認知的予備力が鍛えられることが原因か

認知予備力を高めるというバイリンガル(イメージ)
Photo by pixabay

2つ以上の言語を駆使する脳内では ある言語を話す際にそれ以外の言語を抑えるという働きが起こり、このことが脳の認知的予備力を鍛えることになるようです。

バイリンガルになることで直接的に認知症を回避できるというより、認知的予備力が鍛えられて神経細胞にダメージがあっても認知機能が補完される可能性が増すということを示しています。

外国語学習には目的が重要といいます。
認知的予備力を獲得するために外国語学習のリベンジを。今からでも遅くはありません。

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