人との関わりが、脳の認知機能を高める!?

nounow編集部

脳の認知機能へ良い効果をもたらす人間関係(イメージ)

地域での人との関わりは、脳の認知機能維持に効果があるといわれています。では、具体的にどんな社会的交流が効果的なのでしょうか?台湾で調査した研究結果によると・・・。

あなたは仕事関係者以外に、どれくらい友人・知人がいますか?

仕事関係者を除いて、自分の周りにどれだけ友人・知人がいるか振り返ってみたことはありますか?

年賀状を出す人も年々減少し転勤族も増え核家族化が進む中で、どうしても人との関わりが薄く、幅も広がらなくなりがちです

最近の研究では“社会的交流が認知機能を高める”という説がありますが、社会的交流にも様々な形がありすべてが当てはまるという訳ではなさそうです。

認知機能を高める社会的交流に必要な要素として、以下のことが原則であるという主張があります。

  • 新規性
  • 多様性
  • チャレンジ性

 

(引用)「脳を最適化する~ブレインフィットネス完全ガイド」(CCCメディアハウス)
アルバロ・フェルナンデス、エルコノン・ゴールドバーグ他 山田雅久訳

いつものメンバーといつもの居酒屋で・・・という交流よりは、継続的に新しい人に出会ったり、多様なグループに属したり、なんらかの目的のあるグループ(ボランティア・NPOなど)でチャレンジングな活動をするなどの方が認知機能維持により良いということです。

女性は宗教、男性は政治に関わったほうがいい?

どのような社会的交流が好ましいのかを調査した興味深い研究があります。

それはアジア大学のホイ・チュアン・シュー教授らによるもので、1993年から1999年に台湾で実施された「高齢者の健康と生活の実態調査」からデータを抜き出し、有給や無給の仕事を持っているかどうか、ボランティア活動や社会的グループに参加しているかどうかなどにフォーカスし、社会経済的地位や健康関連の変数を調整して、その立場と社会参加活動によっての死亡率や認知機能障害への関連性と影響を調査したものです。

男性にとって認知機能の維持に効果があるとされる政治的活動(イメージ)Photo by pixabay

結果としてまず、有給の仕事を続けている高齢者は何らかの社会的グループに参加する割合が最も高かったということです。

また、調査スタート時に有給無給に関わらず何らかの仕事を持っていた人の6年後の死亡率が有意に低くなっています。それは特に男性において顕著だったようです。

興味深いのは、女性においては宗教的なグループに参加する人は死亡率が低く、男性においては政治グループに参加する人の認知機能の低下リスクが低いという結果です。

「政治グループ」に参加して議論に加わり多様な意見を聴きながら最適解をみつけていく作業が、脳を刺激して認知機能維持に効果的ということでしょうか。

日本の政治家には「お年寄りが多い」という意見もよく耳にします。政治に関わることによって脳機能は刺激を受け続け「末永く政治家として働ける=高齢になっても輝ける」ということなら超高齢社会日本として望ましいことなのかもしれません。世代交代・新しい若い力の登用が進まないという点で一有権者として微妙なところではありますが・・・。

(出典)http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13607860701366335
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