どのビタミンが認知症予防効果が高いか、知ってる?

takahiro(ペンネーム)

ビタミンをサプリでとるか野菜からとるか(イメージ)
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食事からあるいはサプリメントからのビタミン摂取の効果に関する研究をいくつか紹介します。どのビタミンが認知症予防にきくのでしょうか?

抗酸化ビタミンの効果

ビタミンE、ビタミンC、βカロテンには抗酸化作用があることが知られていますので、老化防止に役立つと思います。しかし、ビタミンE 製剤をアルツハイマー病の方に投与して効果をみる臨床試験では芳しい結果が得られませんでした。強力な効果はないようです。

またこれらの抗酸化ビタミンをサプリメントとして多量に摂取しても効果はないようです。逆にβカロテンの過剰摂取では皮膚剥離の副作用が出ることも報告されていますので、サプリメントでは取り過ぎに注意が必要です。

ビタミンB群の効果

それでは次に、野菜などに含まれるビタミンB群 (B1、B2、B6、B12、葉酸)はどうでしょうか。ホモシステインというアミノ酸の一種が血液中に増えると、動脈硬化が加速され、脳梗塞が増えるという疫学研究が多数あり、メタ分析で確認されています。ホモシステインの増加はまた、アルツハイマー病の危険因子でもあるとされています。葉酸やビタミンB6、B12は、このホモシステインの分解を促進して血液中濃度を低下させ、動脈硬化を抑えますので、認知症予防効果が期待されます。

実際に、ミシガン大学のHaan MN氏が2007年に発表した論文で、血液中のB12濃度が高いとホモシステイン濃度の低下を介して認知症のリスクを低減するという報告がされています。

コロンビア大学のLuchsinger JA氏が同じく2007年に発表した論文では、米国で65歳以上の965名を6年間追跡した疫学研究で、食事とサプリメントからの葉酸、B6、B12の摂取量との関係を調べ比べてみると、葉酸を多く摂取している群では少ない群に比べてアルツハイマー病のリスクが0.5と半減していました。しかし、B6とB12ではこのような予防効果が見られませんでした。

また、ケンタッキー大のSnowdon DA氏の2000年の調査では、葉酸の血液中濃度が低いことが脳萎縮と関連するという結果が得られており、葉酸補給の大切さが示唆されています。

ちなみに、葉酸というぐらいですから、葉野菜にたくさん含まれています。葉野菜を食べて葉酸の補給に努めれば、一緒にポリフェノールもとれますので、野菜中心の食生活をいつも心がけましょう。

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