1975年頃の日本食スタイルが脳の認知機能維持に効果あり

nounow編集部

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出典元:pixabay.com

単一の食品成分についての研究は多々ありますが、それらをまとめた食事パターンの研究は多くありません。地中海食パターンは有名ですが、日本食でもとりわけ1975年頃の食事スタイルが健康維持に効果があることが示されました。

食生活スタイルでは、地中海食が有名

食物レベル、栄養素レベルで脳の認知機能維持に効果的であると示唆されるものは様々な研究によって明らかにされてきました。

では、食生活スタイルではどうなのでしょうか。以前、このnounowでもご紹介したのは「地中海食スタイル」です(くるみ入り地中海食が、認知機能低下を防ぐ!)。「地中海食」とは、野菜、果物、豆類、シリアル、ナッツ、魚介類、オリーブオイルを多くとり乳製品や肉類は少なめで、食事中に適量の赤ワインをとる食事パターンであり、認知機能低下を防ぐ効果があることが示されています。

今回ご紹介するのは我らが日本食こそが、脳に良い食生活スタイルであることを明らかにしたといえます。

1975年型日本食は「人」でも健康維持に有効

東北大学大学院農学研究科食品化学分野の都築毅准教授らのグループは、1975年頃に食べられていた献立の特徴を有した食事(1975年型日本食)と現代食の生体への影響を比較したところ、1975年型日本食は健康有益性が高いという報告を発表しています。

以前、マウスによる実験を行い、1975年頃の日本食が肥満を抑制し、糖尿病、脂肪肝、認知症を予防し、寿命を延伸すること
を明らかにしていましたが、今回はヒト介入試験を行ったということです。

結果として、1975年頃の日本食は現代食に比べて、ストレス軽減、運動機能向上が見込まれ、特に軽度肥満者に対してはBMI値の低下が認められています。

当時の日本食の何が特徴的なのか?

今回の研究にあたって、1975年当時の日本食の特徴を、過去の研究結果をもとに明確にしています。その特徴は5つの要素にわかれています。

・多様性
いろいろな食材を少しずつ食べることや、主菜・副菜を合わせて3品以上あったこと

・調理法
「煮る」、「蒸す」、「生」を優先し、その次に「茹でる」、「焼く」。「揚げる」「炒める」は控えめだったこと

・食材
大豆製品や魚介類、野菜(漬物を含む)、果物、海藻、きのこ、緑茶を積極的に摂取し、卵、乳製品、肉も適度に摂取していたこと

・調味料
出汁や発酵系調味料(醤油、味噌、酢、みりん、お酒)を活用し、砂糖や塩の摂取量を控えていたこと

・形式
一汁三菜(主食、汁物、主菜、副菜×2)を基本として、いろいろなものを摂取していたこと

冒頭に書いたように、単一の食品成分による摂取も大切ですが、食事全体が生体に及ぼす影響について研究を重ねることはとても重要な指摘といえます。
認知症を含めた老化性疾患の予防への一助となることを期待したいですね。

(参照)東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20160912_01web.pdf