適度の飲酒でアルツハイマー病患者の死亡リスクは低くなる

nounow編集部

適度の飲酒は身体によい(イメージ)

「酒は百薬の長」といわれますが本当でしょうか?少なくともアルツハイマー病患者にとって、適度な量のお酒が死亡リスクを低くするという研究結果が報告されています。(監修:医師 大塚真紀)

アルツハイマー病患者における死亡リスクと飲酒の関係

デンマークのコペンハーゲン大学らの研究チームは、軽度のアルツハイマー病と診断された患者を対象に、アルコールの消費の程度と死亡リスクの関係を調査した結果を昨年発表しました。

デンマークのコペンハーゲン(イメージ)
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結論として 適度なアルコール消費でアルツハイマー病患者の死亡リスクは減少するようです。

この調査はデンマークの5地区で実施されたアルツハイマー病の患者とその家族に対する介入の有効性の研究である「DAISY(Danish Alzheimer Intervention Study)」という研究データを利用したものです。ここからアルコール消費の項目を抜き出し、研究参加者321にのうち、8%は禁酒、71%はたしなむ程度(1~2ユニット/日)、17%は2-3ユニット/日、4%は3ユニット以上/日のアルコールを消費したという結果を得ました。

「ユニット」とは?

欧米で用いられるお酒の単位で、1ユニット=100%アルコール10mlを表します。

<1ユニットの目安>

  • アルコール度4%のビール=200ml
  • アルコール度13%のワイン=77ml
  • アルコール度25%の焼酎=40ml

ちなみにワイングラスの1杯の基本は125mlだそうなので、1杯飲めば大体1ユニットを少し超える程度です(お店によっては量が異なるので注意)。

具体的にどのくらいが適量?

研究結果としては、軽度アルツハイマー病患者において、1日に大体2~3ユニットのアルコールを消費するほうが、1~2未満および全くお酒を飲まないよりも死亡リスクは減少することがわかりました。とはいえ、1日3ユニット以上飲むとそのリスク低下はみられないということです。何事もほどほどに、ということでしょう。

飲まないよりも適度にアルコールを摂ったほうが死亡リスクが低くなる、というのはとても面白いですね。

アルツハイマー病患者でも飲酒の効果があることを示唆している

研究者らはこの事実を認めながらも、有害になるケースがあることも事実(そもそものアルコール許容量は個人差もあることですし)であり、無条件に飲酒をすすめるものではないとコメントしています。

尚、先ほどの計算によると2~3ユニットというのはおおよそ以下の分量になります。

  • アルコール度4%のビール=400~600ml → 500ml1缶~大ビン1本(633ml)
  • アルコール度13%のワイン=154ml~213ml → グラスワイン(125ml)2杯弱
  • アルコール度40%の焼酎=80ml~120ml →5:5で割る水割り1杯程度?

※商品によってアルコール度数も異なり、グラスの大きさによっても異なるため、あくまで参考にしてください。

「1日2〜3ユニット」といっても毎日飲むと肝臓に負担がかかるので、休肝日も設けましょうね。

(出典)http://bmjopen.bmj.com/content/5/12/e007851.abstract?sid=ccb1220a-6580-4d88-8883-2ffafab40599
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