鮭に多く含まれるビタミンDが認知機能と筋力維持に有効

nounow編集部

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先月、テレビ朝日「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」の「名医が教える最新!老化ストップ法スペシャル」で放映された、ビタミンDの効用についてご紹介します。

ビタミンDは認知機能と筋力維持に効く

先月16日にテレビ朝日「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」の「名医が教える最新!老化ストップ法スペシャル」においてビタミンDが認知機能と筋力の維持に重要であることが紹介されました。

ビタミンDと健康寿命との間に密接な関係があり、ビタミンDを摂ると、認知症や筋肉の衰えを防ぐ効果が期待できるとのことです。

よく知られているビタミンDの健康効果は「骨を丈夫にすること」。

米国ではビタミンDが入った牛乳が標準ですが、日本ではあまり見かけません。ちなみに戦後、栄養不足から幼稚園や小学校で配給されていた「肝油」は、まさにビタミンDを補強するためのものだったようです。

これまでもビタミンDは、骨粗鬆症の予防など骨の健康に欠かせない栄養素と考えられてきましたが、近年の研究によって、ビタミンDには様々な健康作用があることが判ってきました。

ビタミンDを多く含む食材としては、あん肝、しらす干し、いわしの丸干し、きくらげ、干しシイタケ、マイタケなど。魚介類やキノコ類に多く含まれます。

ビタミンDに、認知機能の衰え・足腰の衰えの予防効果が期待できるということで、番組では、体内のビタミンDの量が多い人ほど認知機能がよく、足腰の衰えがないかを実験で確かめており、ビタミンDの量と認知機能・足腰の衰えは驚くほど相関していて、ビタミンDが多いほど、記憶力、足腰の筋力が高いという結果だったようです。

一般的に脳の神経細胞や筋肉の細胞は修復されにくいですが、ビタミンDには、加齢などで傷ついた細胞を修復、保護する働きが期待できます。

鮭は万能のアンチエイジング食材

また番組ではビタミンDを効果的に摂取できる食材として、「鮭」が紹介されたようです。鮭の切り身わずか一切れで、ビタミンDが豊富な干しシイタケの約40個分に相当する量のビタミンDを含有しているとのことです。皮の部分にビタミンDが多く含まれているため、切り身を食べる際は皮まで食べるのがポイントのようです。また、イクラ(鮭の卵)には、鮭の身以上のビタミンDが含まれているようです。

鮭は多価不飽和脂肪酸EPAやDHAも多く含まれ、またあの奇麗なサーモンピンクの色素アスタキサンチンの抗酸化性など、血管のアンチエイジング食材としても有名ですが、それに上記の効果も加えると、万能のアンチエイジング食材と言えるでしょう。

ビタミンDに関する様々な研究

認知症や筋肉の衰えを防ぐ効果が期待できるビタミンD。

「ビタミンDと認知機能や筋力維持との関連性」に関する研究は随分前から多く存在し、メタ解析などのエビデンスもありますので、ご参考のため以下にいくつかご紹介しておきます。

(参考文献)
●Vitamin D, cognition, and dementia A systematic review and meta-analysis (Balion,et al., 2012)

●Vitamin D deficiency, cognitive impairment and dementia: a systematic review and meta-analysis (Etgen, et al., 2012)

●Vitamin D and risk of cognitive decline in elderly persons (Llewellyn, et al., 2010)

●Low serum vitamin D concentrations in Alzheimer’s disease: a systematic review and meta-analysis (Annweiler, et al., 2013)

●Effect of vitamin D supplementation on muscle strength, gait and balance in older adults: a systematic review and meta‐analysis (Muir, et al., 2011)

●Interventions for the prevention of falls in older adults: systematic review and meta-analysis of randomised clinical trials (Chang, et al., 2004)

●Vitamin D treatment for the prevention of falls in older adults: systematic review and meta-analysis (Kalyani, et al., 2010)