コーヒーと緑茶を組み合わせる効果

佐藤洋平

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カフェインとお茶の成分であるテアニンを投与した場合の気分や注意機能への影響に関するメタ解析の論文をご紹介します。

コーヒーの覚醒効果と緑茶の穏やかにする効果

コーヒーというのは気分を覚醒させる機能があり、またお茶(紅茶もしくは緑茶)というのは気分を穏やかにする機能があると言われています。

この二つを同時に組み合わせるとどのような効果があるのでしょうか。

今回取り上げる論文は、コーヒーに含まれるカフェインとお茶に含まれるテアニンを同時に摂取した場合、気分や能力にどのような変化が起こるのか、過去に行われた9本の研究を取りまとめて調べたものです。

この研究では、カフェインやテアニンが認知・情動機能に現れる指標として覚醒感覚や注意機能、穏やかさなどを調べているのですが、カフェインとテアニンを同時に取ることで摂取後1時間で注意機能は向上するものの、その効果の大部分はカフェインによることが示されています。

とはいえテアニンの効果として穏やかさがある程度保たれることも示されており、
少しのコーヒーと多めのお茶の組み合わせで、注意機能を高めつつ、穏やかさも維持できるのかなと思いました。

論文要旨

カフェイン単独またはカフェインと組み合わせて投与された茶成分L-テアニンおよびエピガロカテキンガレートの急性効果の認知機能および気分に関する11の無作為プラセボ対照ヒト研究について、系統的レビューおよびメタアナリシスを行った。

気分のアウトカム測定値は、STAIを用いて状態不安を、ボンド・ラダースケールを用いて敏捷性、落ち着き、満足度を評価した。

また注意切り替え機能、複数の感覚を介した注意機能、迅速な視覚情報処理を評価した。

プラセボ群と治療群との間の標準化された平均差異が各試験および結果尺度について提示する。

ランダム効果モデルを用いたメタ分析は、データが3回以上の研究に利用可能なときに実施された。

ボンド・ラダーの注意喚起、注意の切り替えの正確さ、そして関係性の程度は低いものの、単独もしくは複数の感覚を介した注意機能について、投与後最初の2時間でカフェインとL-テアニンを合わせた場合、有意な効果量の変化が示された。

カフェインおよびL-テアニン用量のモデレーター分析では、L-テアニン用量よりもカフェイン用量の効果量が摂取後一時間において、より大きな変化に向かう傾向を明らかにした。

Nutr Rev. 2014 Aug;72(8):507-22. doi: 10.1111/nure.12120. Epub 2014 Jun 19.
Acute effects of tea constituents L-theanine, caffeine, and epigallocatechin gallate on cognitive function and mood: a systematic review and meta-analysis.
Camfield DA1, Stough C, Farrimond J, Scholey AB.
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コンテンツ提供:脳科学リハビリテーション