欲深さが脳を成長させる

佐藤洋平

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出典元:pixabay.com

お金を持っていることと頭が良いことは何らかの関係があるのでしょうか?そのヒントになる鳥類の研究をご紹介します。

頭の良さと所得が関係するかは分かりませんが、確かにお金を持っている人達を見ると、やはり頭がいいヒトが多いなと思うことがあります。

果たして頭の良さとお金の間には何かしらの関係はあるのでしょうか?

今回取り上げる論文は、環境が脳に与える影響について調べた研究を取りまとめた総説になります。

鳥類の研究〜餌の保存が脳成長の鍵

この論文で紹介されているものに鳥類を対象にした研究があるのですが、鳥類の中でも餌を隠したり保存したりする習性のある鳥は記憶脳(海馬体)がそうでない鳥と比べて大きいとのことです。

またこのような脳の違いは餌を取りに行くようになってから顕著になること、さらに餌を存分に与えられる条件ではこのような脳の違いは生じないことなどが報告されています。

餌を探す、隠す、ため込むということは認知的負荷がかかり、そのことが脳を変化させるのかもしれません。

お金を稼いで貯めるということによっても脳の違いがでるのかなと妄想しました。

論文要旨

ヘブが1949年に使用依存性の神経可塑性について発表してから主に小動物を対象に様々な研究がなされ、環境が与える経験よって大脳皮質の厚さや重さ、樹状突起など脳の様々な指標が変化することが示されてきた。

今回我々はラットを対象に幼少期、思春期、成人期にあたる時期に刺激の豊富な環境が脳にいかなる影響を与えあるかについて調査を行った。

結果いずれの群でも脳の変化が見られた。

また鳥類を対象にした別の研究では餌を保存する習性のある鳥とそのような習性がない鳥を比べた場合、前者のほうが海馬の体積が大きいこと、また餌を自分で探さない幼少期には差がないこと、さらにこのような違いは餌を探す環境に置かれた場合のみ生じることが報告されている。

このように環境が脳に影響をあたえることは様々に実証されており、教育や医療に応用可能であると考える。
http://neur2201.unsw.wikispaces.net/…/156591…/plasticity.pdf
Behav Brain Res. 1996 Jun;78(1):57-65.
Psychobiology of plasticity: effects of training and experience on brain and behavior.
Rosenzweig MR1, Bennett EL.
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コンテンツ提供:脳科学リハビリテーション