13歳で神経新生は止まる?

nounow編集部

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近年、成人になっても神経新生が起こることが発見されそれが新たな定説となっていましたが、今回その定説を覆す論文が英ネイチャーに掲載され世界に衝撃を与えています。

神経新生に関する定説を覆す研究

英科学誌ネイチャーが掲載した論文が世界的に話題になっています。

https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/12404/

これまでの研究によると、成人になっても神経前駆細胞は存在し、完全成熟後も海馬で新たなニューロンが生み出される(神経新生が起こる)とされてきました。

しかし今回のArturo Alvarez-Buyllaらの研究では、異なる結論に至りました。

胎児から成人までの、59のヒトの海馬標本を用いて解析した結果、出生後早い時期には神経新生が起こり新たなニューロンの産生があるが、海馬での神経新生は、出生後数年の幼児期のうちに急速に低下し、13歳には停止することが明らかになりました。
成人では新しいニューロンの産生を検出することはできなかったとのことです。

神経新生は胎児の発育期に大半が発生する?

研究チームは「人間の海馬は、胎児の脳の発育期にその大半が発生することを示している」としています。
 
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の神経科学者であるJason Snyder氏は、今回の研究が動物を対象とした類似の研究結果(齧歯類の神経新生も中年期に減少した)と矛盾しない点を指摘しています。
また、今回の研究結果について他の研究者らによる確認が必要だと強調しています。

nounowとしては今後もこの神経新生に関する研究をウオッチし続報していきたいと思います。