脳波を観測し“睡眠の質”を改善する

nounow編集部

日本人の長時間労働・慢性的な睡眠不足(イメージ)

長時間労働大国のニッポン、睡眠時間(量)の確保もさることながら“睡眠の質”を追求することも脳機能を維持するためには重要です。脳波を測定し、睡眠状態に合わせて快適に眠れるような商品も登場してきています。

日本人は働きすぎ?

働く時間が長いとなかなか眠る時間をゆっくり取れませんよね。

日本人は働きすぎだといわれていますが 実態はどうなのでしょうか?

独立行政法人労働政策研究・研修機構に寄稿されたコラム「日本の長時間労働―国際比較と研究課題」小倉 一哉(労働政策研究・研修機構主任研究員)によれば、10年ほど前のデータによれば、OECD加盟国中の「雇用者1人当たり年間総労働時間(平均)の推移」(左図)で日本は韓国、チェコに次いで3番目となっています。

年間労働時間の世界比較
(出典)http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2008/06/pdf/004-016.pdf

ただ、ここにはパートタイマーが含まれないため、日本のパートタイム率(右図:各国のパートタイマー/雇用者比率)は大体25%前後とOECD加盟国の中ではオランダに次いで高く、それを加味すればフルタイム雇用者の1人当たり年間労働時間は韓国と肩を並べるくらい長いと想定されます。

(デパートや商店が休日でも開いていることに関して)
日本のようになれば、‶消費者にとって”便利になることは、彼らもわかっていると思う。問題は、消費者にとっての利便性を支えるのが労働者であることを認識することではないか。欧州の人々から見れば、日本人は 「私も夜遅くまで働いているのだから、あなたも夜遅くまで働きなさい」 とお互いに首を絞めあっているような印象を持つだろう。
(引用)
http://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2008/06/pdf/004-016.pdf

やはり長時間労働だし 海外からは「働きすぎ」という印象をもたれているようです。

睡眠の質を助けるテクノロジー

睡眠が脳の回復を助け、脳に蓄積した老廃物質を脳脊髄液を通して洗浄するという報告は以前の記事でも触れましたが、慢性的な睡眠不足は将来的な認知機能維持の面からも危険性が高くなります。

また、質の高い睡眠をとることも非常に重要です。長く眠るだけではなく、脳にとって良い睡眠が必要といわれています。長時間労働社会を変えていくことは心ある政治家と企業経営者に任せるとして、、質の高い睡眠を確保するための方法を紹介します。

“質の高い睡眠”を助ける商品が今注目を浴びています。

脳波を測って睡眠状態をチェックしたり、睡眠を支援したりするヘッドバンド型デバイス「Sleep Shepherd Blue」をご存知でしょうか?

実は今この商品はkickstarter.comでクラウドファンディングに挑戦中だそうですが、既に目標額を大幅に上回る金額を集めています。

Sleep Shepherd Blueは脳波センサーを備え、浅い眠りか深い眠りかなど睡眠の状態をしっかりキャッチして、その状況に応じて耳部分のスピーカーから音を流し睡眠をよりよい状態に導いてくれる機能をもつとのことです。

https://www.kickstarter.com/projects/1440437224/sleep-shepherd-blue-a-sleep-tracker-that-helps-you

さらには、設定した起床時間に合わせて快適に起きることができるように、突然鳴る大きなアラームではなく、睡眠状態に応じてゆっくりと調整して起こしてくれます。

これはスマートフォンと同期することができ常に睡眠マネジメントができるので、健康管理にも役立ちます。

使ってみたくなる商品ですね!睡眠の質を高めてくれるテクノロジーがさらに進化しこれら商品が百花繚乱になる時代は目の前です。

一方で慢性的な睡眠不足を続けている限り、いくらテクノロジーを駆使しても脳は十分には休まりません。テクノロジーにより睡眠の質を高めることで睡眠時間を短くしても健康や認知機能を維持できるとする長期の研究結果、科学的根拠はまだ存在しません。やはりしっかりと睡眠時間(量)を確保しつつ、このような商品の助けを借りて睡眠の質も高めることを現段階ではおすすめします。

<出典>
https://www.kickstarter.com/projects/1440437224/sleep-shepherd-blue-a-sleep-tracker-that-helps-you

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