脳トレAkili社、FDA承認へ向けて臨床試験の患者登録開始!

nounow編集部

脳トレーニングゲーム(イメージ)
出典元:pixabay.com

脳トレのAkili社が、FDAの承認をとるべくADHD患者の募集を開始しました。脳トレゲームを医者が処方する時代へ向けていよいよ大詰め、試験結果が注目されます。

ADHD患者向け試験を開始

以前nounowでとりあげた(脳トレゲームを医者が処方する時代)北米のAkili社がSTARS-ADHD試験を行うためADHD患者の登録開始を発表しました。

今回の実験では、ADHDと診断された子供の注意機能と症状に対する、Akili社製品「Project:EVO」の安全性と有効性を評価するため、二重盲検法によるランダム化比較試験を行います。

ADHDと診断された、8-12歳までの最小300人の子供を目標としており、対象者は現在薬剤介入を行っていない子供、もしくは、メチルフェニデートまたはアンフェタミン治療を受けている子供で、参加者はタブレット端末でソフトウェアを自宅で4週間使い、その後結果を測定されます。

「Project:EVO」はiPhone/iPad向けゲームであり、特定のニューラルネットワークを変えて、注意力や抑制、作業記憶を改善する可能性がある複数の情報の流れを処理する能力を伸ばすとしています。

またAkili社は自閉症スペクトラム障害(Autism Speaksと共同)、鬱、アルツハイマー病(Pfizer Incと共同)、トラウマ脳障害などの様々な患者集団において複数の臨床試験を行っているとのことで、次の成果も期待されます。

2017年末にもFDA承認か

脳トレゲームを医者が処方する時代にも記載したとおり、Akili社CEOのMartucci氏曰く

「ADHDに関するもう1つの研究~より大規模なコントロールされたランダム化比較試験~を我々が行うことができればFDAの承認をうけ市場にだすのに十分」
「すでにその研究には着手しており2017年末には承認をうけ市場に商品をだせる」

とのことで順調に歩を進めているということでしょうか。

STARS-ADHDがエンドポイントを満たせば、Akili社はこの治療法の承認を米国FDAに求め、2017年末には承認をうけた商品が市場にでることになりそうです。

ADHDの子供の約75%に薬が投与されていますが、非医薬的介入の需要が伸びており、FDAが認可すればまさに「脳トレゲームを医者が処方する時代」がくるでしょう。

個別に議論すべき脳トレの効果

脳トレゲームについては米国において、その効果についていまだ論争の的となっています。

しかしながら脳トレゲームをひとくくりにして効果がある・ないとすることにもはや意味はなく、エビデンスもないのに過剰な宣伝をする会社もあれば、Akili社のように臨床試験を積み重ねている会社もあり、個別に議論されるべきでしょう。

脳機能の解明が進み、特定の認知機能をトレーニングによって改善する手法の開発は加速するでしょう。これからもこの新しい領域の未来を信じてnounowは最新動向を追っていきます。

(出典)
http://www.pharmabiz.com/NewsDetails.aspx?aid=95064&sid=2